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| 1、両替え | |||||||||||||||||||||||
| ルーマニアに現金を持って行くとしたら、どんな紙幣で持って行くのが良いのでしょうか。ルーマニアレウは、日本では両替えができません。そのため、一般的には、円、ユーロ、ドルのどれかを持って行くことになると思います。私の今回の経験から云えば、ユーロで持って行くことをお勧めします。常識的に考えると、円からユーロ、そしてユーロからレイと、2度も両替えをすることになるため、かなり目減りして損をすることになると思われるかもしれません。ですが、意外にもそうではないのです。 まず、ルーマニアの街には両替えできる場所はたくさんあるのですが、ここでは日本円はまだまだマイナーで、円を両替えできる所は多くはありません。 |
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![]() また、やっと両替えできる場所を見つけても、変換レートがかなり悪いのです。下の写真は、シナイアの街で見つけた両替所の看板ですが、ユーロやドルは売りと買いのレートにそれほどの違いがないのに対して、日本円にはビックリするほどの差があります。手数料を無視すれば、ユーロでレイを買って売り戻しても1%ほどしか損しませんが、日本円は60%も目減りしてしまいます。 |
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それから注意点がひとつ。入国時に空港内で両替えするのは、なるべく避けましょう。通常は、空港から街に出る時にいくらか現地通貨に両替えするのが当たり前ですが、ここブカレストに限ってはやめておいた方が良いと思います。街中で1万円を両替えすると300レイ前後になるのに対して、空港内の両替え所では1万円が150レイにしかなりません。入国したばかりでは、まだ現地通貨のレートがどのくらいになのか良く分かっていませんし、日本から行くと夜中に到着するケースがほとんどですので、街に出る前にどうしても現地通貨が欲しくなってしまいます。でも、ここでの両替えはレートを良く確認して、変換レートが悪ければ極力やめておきます。ただ、どうしてもバス代が欲しいという場合もありますので、その時は千円くらい両替えしてはどうでしょうか。 |
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| 2、空港からのタクシー | |||||||||||||||||||||||
| 空港内で現地通貨のレイに両替えしないとなると、それでは空港からホテルまでのタクシー代はどう支払うのでしょうか。結論から云えば、タクシー運転手もそこは心得ていて、ユーロでもドルでも受け取ります。夜中ということもあり、また到着したばかりの旅行者が現地の事情に通じていないことも承知していて、高い料金を云ってくるはずです。それでも、半分のレートで両替えするよりは、まだましだと思います。 また、タクシードライバーと料金交渉するためには、事前に空港から市内までの大まかな料金を知っておく必要があります。私が帰国する日に、国民の館近くにあるIbisホテルから空港までベンツのタクシーに乗りました。料金は60レイ(約2千円)です。このホテルはブカレスト中心部の南端に位置していますので、大部分のホテルは、この料金の範囲内に入るはずです。ただ、空港から乗るタクシーは少し割高ですし、夜中のケースが大半ですので、この金額を参考にして、ドライバーと料金交渉をしてください。 以前はタクシーでの料金トラブルが多かったために、現在は認可を受けたタクシーは車の横にチェッカーマークのラインが入っています。でも、正直にメーターを使って料金請求するタクシーばかりではないので、利用する時には十分注意する必要があります。 |
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中には本当に正直なタクシードライバーもいます。ブラショフの街からプレジュメールの要塞教会に行った時にもタクシーを利用しました。最初はバスで行くつもりでしたが、バス停がうまく見つからなかったために、近くで見つけたタクシーと料金交渉しました。その運転手は料金に対して非常に厳格で要塞教会で待っている間の待ち時間もキッチリと課金しています。でも、ブラショフの街に戻って来て降りる時に、正規料金にチップ分を上乗せして渡そうとしましたが、チップは頑として受け取りませんでした。 |
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| 3、日本人観光客 | |||||||||||||||||||||||
| 日本円を両替えする場所がなかなか見つからないことからも分かるように、日本人観光客の数は本当に少ないです。2週間の旅行中に出会った日本人は、ほんの数人でした。日本人ばかりでなく、観光客全体の数も今までに行ったヨーロッパ諸国と比べると少ないです。南部のブカレスト、シナイア、ブラショフ、シギショアラなどの主要な観光都市は、それでもまだ観光客はそれなりにいますけれども、それ以北となると、観光客の数はめっきりと減ってきます。街中を歩いていても、観光客らしい人にはそれほど出くわしません。その最大の理由は、交通の便が良くないためではないかと考えられます。 ただ、私にとっては、この日本人観光客が少ないことは幸いでした。元々今回ルーマニアを選んだ最大の理由もそこにあったからです。何カ国も旅を続けていると、次はどこの国に行こうかと悩んでしまいます。全く初めて行く国であっても、今までに行った国と似通った国も多いものです。できれば、あまり日本人旅行者の行っていない珍しい国に行ってみたくなります。それでも、当然のことながら、危険な国は選べません。また、言葉の問題もあります。一人旅をする以上、あまり言葉の通じない国では旅がやりにくくなります。そんな思いから、今回選んだ旅先がルーマニアでした。 数年前、クロアチアに行こうと計画したことがありました。丁度日本でクロアチアの人気が出始めた頃で、ちょっと行きそびれていると、アッと云う間に多くの日本人観光客が押し寄せてしまい、私はすっかり興ざめして行く気が失せてしまいました。ルーマニアの観光資源は、クロアチアに比べるとややマニアックで地味なので、クロアチアのように急激に日本人観光客が増えるということは考えにくそうです。ただ、主だった海外旅行先を回り切ってしまい、どこかまだ行ったことのない珍しい国はないだろうかと探している日本人観光客が、いずれルーマニアにもドッと押し寄せて来るなどということも、まんざら考えられないことではないかもしれません。 |
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| 4、言葉 | |||||||||||||||||||||||
| ルーマニアの言葉は、当然ルーマニア語です。でも、英語もそれなりに通じます。何人かの人に聞いた限りでは、若い人の半分くらいは英語をしゃべるだろうとのことでした。私の実感も、それに近いものです。学校では、その学校や地域などの事情により、英語、ドイツ語、フランス語などが教えられているそうです。ブラショフで会ったカップルの場合には、学校では英語を教わらなかったそうですが、ルーマニアでは英語のテレビ番組がたくさん字幕付きで放映されているので、それを見ながら覚えてしまったそうです。 | |||||||||||||||||||||||
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| 5、列車 | |||||||||||||||||||||||
| ルーマニアの列車は、ただ本数が少ないだけではなく、真夜中や異常なほどの早朝など日本では考えられない時間帯に走っています。また、必ずと云っていいほど遅れます。しかも、私が行った時には、至る所で複線化工事をしていて工事区間はゆっくり走るので、なおさら遅れてしまいます。出発する始発時刻は正確ですが、途中でどんどん遅れてゆきます。 その上、駅名表示がない駅も多く、あっても小さかったり数が少なかったりで、駅名はかなり分かりにくいです。時刻表通りに走らず、駅名表示がなくて、車内アナウンスもないのですから、それが目的の駅なのかどうかを見極めるのは至難の業です。下の写真は、ブラショフのアウトガラドイ(第2バスターミナル)近くにあるバルトロメオ駅です。駅舎も含め、よくよく探してみても、駅名表示らしきものは全く見つけられませんでした。 |
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現地の人たちには問題ないのかと思っていましたが、どうもそうでもなさそうです。 シギショアラの駅で、朝6時28分発のクルージナポカ行きの列車に乗った時のことです。例によって、列車は20分ほど遅れて入線して来ました。早速列車に乗り込み自分の座席番号を探していると、乗客が何人もこちらを見ています。東洋人が珍しくて見ているのかと思っていたら、一人の女性が話しかけてきました。でも、ルーマニア語なので分かりません。すると、私の後ろの席の人が、「シギショアラ」 と代わりに答えてくれました。この時間では日はまだ昇っておらず真っ暗なので、列車から外はほとんど見えません。この状態では、地元のルーマニア人ですら到着駅は分かりにくいようです。 |
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| 6、物価 | |||||||||||||||||||||||
| ルーマニアの物価は、思っていた以上に安いです。 まず、食事は感覚として日本の半値くらいと思って良いのではないでしょうか。 旅人には、有難いことです。 ミティティ(ひき肉を丸めてこんがり焼いたもの)とポテトの組合せ。 ビールと合わせて、計14.9レイ(約500円) |
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Saorma cu Muraturi 酸味のキャベツ、ピクルス、ダイコンの酢漬け、ポテト、鶏をローストしてほぐしたもの。 ビールと合わせて、計22レイ(約730円) |
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交通費も安いです。 下はブカレストからシナイアへ列車で移動した時の切符です。121kmで27レイ(約890円)でした。 もし、同じ距離をJRで移動したとしたら、2,210円(約2.5倍)かかります。 |
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| 7、治安 | |||||||||||||||||||||||
| ルーマニアの旅をいざ計画すると、まず気になるのが治安です。でも、実際にこの国を旅してみて、予想していたよりも安全な国だという実感を持っています。人々も親切です。何か質問すると、本当に親身になって対応してくれます。ただ、詐欺や盗難に遭ったという話しも多数聞きますので油断は勿論禁物で、基本的な旅の安全対策は常に意識しておく必要があります。 特に注意すべき所は、ガイドブックにも書かれているブカレストのノルド駅周辺です。こちらの人にも指摘されました。ただ、私は昼間しか行かなかったためか、まったく危険な印象はありません。 |
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また、いろいろな場所で物乞いが寄って来ます。でも、しつこいことも危ないこともまったくないので、普通に対応していれば直ぐに離れて行きます。 残念ながら、このルーマニアで、ひとつだけ不快な思いをしました。バイアマーレのアウトガラ(バスターミナル)で、スルデシュティ行きのバスの時刻表を調べて帰ろうとした時のことです。一人の男が、「車は必要ないですか」 と英語で話しかけてきました。参考のためと思い、「もし、『陽気な墓』 のあるサプンツァと周辺の木造教会を数ヶ所回ったとしたら、いくらくらいになりますか」 と聞いてみました。丁度、バスで行くのが良いのか、それとも適当なツアーを探した方が良いのかなどと考えていた時だったからです。すると、「30ユーロ、あるいは120レイ」 と答えてきました。これは約4~5千円程度ですから、全然高くありません。「行って、回って、戻って来て、30ユーロですね」 と、紙に文字と絵も描き念を押しましたが、「そうだ」 と云います。それならばと、当初の予定を変えて、翌日はこのドライバーの車で陽気な墓を見に行くことにし、私のホテルに迎えに来る時間を約束して別れました。 |
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翌朝、ドライバーは約束通りの8時にやって来ました。ただ、車を見てみると、タクシーではなく個人の乗用車でした。それまでは、てっきりタクシードライバーとばかり思っていましたので、ちょっとビックリです。でも、まぁ、いいでしょう。既に約束していて、車も来てしまったのですから。そのまま出発し、スルデシュティに向かいました。ところが、朝のラッシュと丁度重なってしまい、なかなか前に進めません。良く見てみると、この街には、そもそも信号機がありません。やがて車は市街を抜け郊外に出ると、道は空いていますが道路の舗装状態が良くありません。それでも、時々は時速120kmほども出しながら、ルーマニアの田舎道を飛ばして行きます。 |
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やがてシゲットマルマツィエイの街を通り抜け、やっと目的地の 「陽気な墓」 に到着しました。距離にすると、バイアマーレの街から約90kmです。かかった時間は、1時間45分ほどでした。この墓がなければ、観光客などまず来ることなどない本当に小さな田舎の村です。やっと着いたので、早速車を降りて観光しようとすると、運転手の表情が何やらおかしいです。何かボソボソ云っています。よくよく聞いてみると、「お金を払え」と云っているではないですか。しかも、「35ユーロは、ここまでの料金だ」 とも云っています。あれほどしつこく確認して約束したはずなのに・・・、最初から騙すつもりだったのでしょう。「こちらも約束を守っているのだから、そちらも約束を守りなさい」 と何度も云いましたが、全く聞く耳を持ちません。こんなに遠くの、しかも辺ぴな所に連れて来て、ドライバーから 「約束したのは、片道料金だ」 と云われれば、普通は帰りの交通手段に困り、不本意でもドライバーの提示した料金で納得せざるを得ないのかもしれません。でも、冗談じゃありません!取り敢えず、約束の35ユーロは払い、車を出ました。すると、運転手は英語が話せない振りをして周囲の人々を巻き込み、自分が正当だと通訳させています。私はかなり憤慨してしまって、この運転手にこれ以上びた一文儲けさせてやる気がなかったので、「そう云うのならば、約束通りの料金はもう払ったのだから、ここで降りることにする」 と云いました。これは運転手も想定していなかったようで、「ここで待ちましょうか。それとも行ってしまっていいですか」 と云ってきました。私は 「早く行ってくれ」 と云い、別れました。もともと自分だけで来るつもりでいましたので、予め移動手段は調べてあります。それに、まだ午前中なので、帰る時間は十分に残っています。それにしても、本当のド田舎で、シゲットマルマツィエイの街へ行くバスは日に4本しかありません。人に聞きながらバス停を探し出し、そこでバスを待つことにしましたが、バス停の表示どころか時刻表もないので、いつ来るのかまったく分かりません。ところが、私がバス停に立つやいなや、乗用車が目の前に止まりました。この地方では、交通が不便なので昔から車を乗り合いする習慣があるということは知っていました。料金を聞くと、5レイ(約160円)だと云います。バス料金が4レイですから、悪くありません。私が乗り込むと、他に地元の人も3人乗り込み直ぐに出発しました。街までは、20kmほどです。その後、シゲットマルマツィエイのバス停からバスに乗り、朝来た道を2時間半ほどかけて戻って来ました。 後で考えてみると、もし最初に提示された料金が倍の60ユーロだったとしたら、私はまず頼むことはしなかったでしょう。そのため、ドライバーは最初に安い料金を提示して客を確保し、その後途中で交渉して希望の運賃をせしめようとしたのだろうと気付きました。彼も車の中では子供の話しをしたりして、決して悪い人ではありませんでした。家族を養うために、必死で働いているのでしょう。ただ、もし そうならば、最初から正直に交渉して欲しかったと思います。 |
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